久保家 > PC日記 > DynaBook PORTEGE620CTへのWindows98インストール
DynaBook PORTEGE 620CTを譲り受けた。付属品は下記のとおりであるが、ソフトウェアは一切付属していない。ここではWindows98をインストールする過程を備忘録として記載する。なお、インストールするWindows98はアップグレード版のため、Windows95のチェックのため、インストール中CD-ROMは認識されていなければならない。
Windows98インストール後、Windows98SEをインストールしたところリソース不足になってしまった。リソースメーターを表示させて観察すると、徐々にリソースが少なくなっていく。Winodws98ではこの症状は現れず、WindowsSEにだけ発生する。そこでWindowsMeをインストールして使用している。(2001.6.9)
機器構成
株式会社東芝DynaBookPORTEGE620CT 40MBメモリー、2GBハードディスク、FDD外付
東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社8倍速CD-ROM(NWB0307MBK)
デバイスドライバのダウンロード
前記のとおり付属ソフトウェアは一切ないため、CD-ROMドライブのデバイスドライバが必要になる。東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社のwebサイトでは見つけることができなかった。
色々調べまわったところこのCD-ROMドライブはPanasonicのOEMでオリジナルはKXL-783Aのようだ。このデバイスドライバをPnaconic P3サイトよりダウンロードする。ダウンロードした783a.exeは自己解凍ファイルになっている。ダブルクリックすると783Aフォルダが作成される。
起動ディスクの作成(Windows98)
Windows98起動ディスクを作成する。
KXL-783Aデバイスドライバファイルの
dos\aspio365.sys(7,330byte)
dos\kmecd.sys(12,921byte)
を起動ディスクにコピーする。
Window98のCD-ROMの
\tools\oldmsdos\emm386.exe
を起動ディスクにコピーする。
config.sysを下記のように変更
rem device=oakcdrom.sys /D:mscd001
rem device=btdosm.sys
rem device=flashpt.sys
rem device=btcdrom.sys /D:mscd001
rem device=aspi2dos.sys
rem device=aspi8dos.sys
rem device=aspi4dos.sys
rem device=aspi8u2.sys
rem device=aspicd.sys /D:mscd001
device=emm386.exe x=ce00-cfff
device=aspio365.sys /port300 /mem=ce00
device=kmecd.sys /d:mscd001
これでCD-ROMを認識する起動ディスクが作成された。
起動ディスクの作成(WindowsMe)
WindowsMe起動ディスクを作成する。
KXL-783Aデバイスドライバファイルの
dos\aspio365.sys(7,330byte)
dos\kmecd.sys(12,921byte)
を起動ディスクにコピーする。
xcopy.exeを起動ディスクに抽出する。
WindowsMeをコマンドプロンプトにする。(スタート→プログラム→アクセサリ→MS-DOSプロンプト)
C:\WINDOWS>extract options\install\win_20.cab xcopy.exe
/l a:
C:\WINDOWS>exit
config.sysを下記のように変更
[CD]
rem device=oakcdrom.sys /D:mscd001
rem device=btdosm.sys
rem device=flashpt.sys
rem device=btcdrom.sys /D:mscd001
rem device=aspi2dos.sys
rem device=aspi8dos.sys
rem device=aspi4dos.sys
rem device=aspi8u2.sys
rem device=aspicd.sys /D:mscd001
device=aspio365.sys /port=300 /mem=ce00
device=kmecd.sys /d:mscd001
lastdrive=m
devicehigh=ramdrive.sys /E 2048
これでCD-ROMを認識する起動ディスクが作成された。
HDDのフォーマット(約4分)
起動ディスクで起動後
A:\>format c:
Windows98セットアップディスクのコピー(約30分)
Windows98のセットアップCD-ROMをセットし
A:\>e:setup
で、セットアップを開始してもセットアップ最終段階でドライバがインストールできない事態になる。そこで、WindowsのCD-ROMをハードディスクに全てコピーしておくのが外付CD-ROMを利用しているノートPCでのWindowsインストールの常道のようだ。
A:\>md c:\win98
Windwos98起動ディスクの場合
A:\>e:\tools\oldmsdos\xcopy e: c:\win98 /e
WindowsMe起動ディスクの場合
A:\>xcopy e: c:\win98 /e
Windowsセットアップ(約50分)
A:\>c:
C:\>cd win98
C:\>setup
途中でPCカード(PCMCIA)ウィザードが表示されるので
PCカードをWindowsのインストールに使っていますか(いいえ)
※ここで「はい」でSCSIドライバをインストールしても良いと思われるが、なぜかFDが読めない
システムファイルを確認してWindowsが使用不可にするリアルモードPCカードドライバを選びますか(いいえ)
を選択する。
何度か再起動し無事インストールが完了する。
デバイスドライバのインストール
Windows98インストール直後では コントロールパネル→PCカード(PCMCIA)で不明なデバイスで認識されている。 |
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マイコンピュータでCD-ROMが認識されていない。 | |
KXL-783Aドライバファイルから qlomini.mpd kxl783a.inf をFDにコピーし、FDDにセットする。 |
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コントロールパネル→システム→デバイスマネージャにその他のデバイスがある。 KME-KXLC003を選択後、プロパティボタンをクリックする。 |
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ドライバの再インストールボタンをクリックする。 | |
次へボタンをクリックする。 | |
特定の場所にある全てのドライバの一覧を作成し、インストールするドライバを選択するのラジオボタンを選択後、次へボタンをクリックする。 | |
SCSIコントローラを選択後、次へボタンをクリックする。 | |
ディスク使用をクリックする。 | |
FDDのドライブ名を選択後OKボタンをクリックする。 | |
モデル欄にPanasonic KXLC003が表示、選択されていることを確認後、次へボタンをクリックする。 | |
はいボタンをクリックする。 | |
次へボタンをクリックする。 | |
完了ボタンをクリックする。 | |
デバイスの種類 SCSIコントローラ 製造元 Panasonic デバイスの状態 このデバイスは正常に動作しています。 |
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デバイスマネージャに CD-ROM MATSHITA KME UJDCD850が認識された。 SCSIコントローラ Panasonic KXLC003が認識された。 |
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コントロールパネル→PCカード(PCMCIA)ではSCSIドライバとして認識されている。 | |
マイコンピュータでCD-ROMが見えるようになった。 |