久保家 > PC日記 > PCの電源を入れると電話が着信しない

 ある日PCの電源を入れると電話が着信しないことに気がついた。具体的には一般的に電話の着信音は「リーン、リーン」と表現されるが「リ・・・、リ・・・」のような感じだ。コードレスホンの子機にいたっては数回に1度鳴ったり鳴らなかったりの状態で発信もままならない。以前からこのような状態で気がつかなかっただけなのか、最近機器を変更したのでそれ以降からなのか時期は不明だ。

 以前の環境は
ISDN64
NTT INSメイトV−3DSU(TA)
アナログポート1 NTT T−216(FAX)
アナログポート2 NTT CX−S20(電話機 親1、コードレス子3)+ドアホン
アナログポート3 601P(電話機)
だったが、TAと電話機を変更し
NTT V−70DSU(TA)
アナログポート2 NTT DCP−4200(電話機 親1、コードレス子1)+ドアホン
に変更した。

 アナログポート1、3に接続された電話機は通常どおりの着信音が鳴り、アナログポート2に601型の電話機を接続すると症状は発生しない。アナログポートを相互に入れ替えても症状の改善は見られない。

 DCP−4200はナンバーディスプレイに対応しているため、ナンバーディスプレイを利用している。ただし、NTT東日本のナンバーディスプレイの契約はしていないため、ISDNまたはデジタル携帯電話からの着信時しか番号表示はされない。TAの設定についてはナンバーディスプレイを「利用する」「利用しない」の設定や、各アナログポート、データポートの設定を変更し、着信試験を実施したが、どれも解決に至ることはなかった。

 PCの電源を入れると上記の症状が発生するが、その後の調査の結果TAとPCを接続しているRS−232Cケーブルを取り外すと発生しない。そこで、TAとPCの接続をUSB接続に変更したが、症状に変化はなかった。

 V−70DSUのファームウェアバージョンが低いものが手元にあったので、交換してみたが症状に変化はなかった。TAのハードウェア、ファームウェアが原因の可能性はかなり低くなった。

 DCP−4200にはドアホンが接続されているが、MJに接続されているドアホンへの配線を取り外すと嘘のように症状は発生しない。玄関に設置されているドアホン本体を外しても症状は発生し、MJで接続を取り外さないとだめだ。自分で電話の配線工事を実施したが、8芯のケーブルで回線、ドアホン線を利用しているため、影響しあっているのか?ドアホン線を別ルートにしたところ、親機においては問題は解決したが子機の問題は解決しなかった。回線、ドアホン線にラインフィルターを入れてみたが、これも問題の解決にはならなかった。

 友人等に相談すると「アースをとってみたら」と言われた。しかし、私の部屋ではアースをとる手段はない。一体どうしたらいいのだろう・・・・。

 TAを取り替えようと考えMN128SOHO SL11を入手した。MN128の電源コードにフィルターらしきものが接続されている。このフィルター(直径2cm、長さ5cm程の円筒形)を取り外し、V−70DSUの電源コードにこのフィルターを接続したところ、問題はあっさり解決してしまった。

 どうも、ノイズというか、電磁波というかそのあたりが原因なのだろうか?結局電源コードにフィルターを設置するだけで解決してしまった。これで休日にPCの電源を入れていても安心だ。