久保家 > PC日記 > PC-9801ESで2000年問題発生?

PC9801ESの電池と腐食 MS-DOS時代に大活躍したPC-9801ESの電源を久々に入れてみた。本来ならばハードディスクからMS-DOSが立ち上がるはずだが、何故かN88-ROM-BASICが立ち上がってしまう。ハードディスクのコネクター接触不良かと思いコネクターを抜き差ししても症状に変化は現れない。ハードディスクの故障も考えられるのでFDからMS-DOSを立ち上げようとしてもBASICが立ち上がってしまう。

 さてこれは2000年問題ではないかと思い、NECのHPで確認したところ「問題は発生しない」機種に該当している。マニュアルを探し出し、メモリーSWを操作したところ無事ハードディスクからMS-DOSを立ち上げることができた。マニュアルによればメモリーSWも不揮発では無いと書かれている。

 無事MS-DOSが立ち上がってので日付情報を確認したところとんでもない日付が表示されている。ここは冷静に日付をセットするが、何度設定しても正確な日付が設定できない。それどころかDATEコマンドを発行するたびに表示される日付は1900年代から2000年代までその都度違っている。時刻が狂っているのは言うまでもないことだ。

 確かRTCには電池がが使われているはずなので本体のケースを開けてみる事にした。使用されている電池は薄型円形の電池を予想していたが、電解コンデンサータイプの電池である。付け根部分を観察すると腐食している、そして腐食は基盤部分まで侵食しているかもしれない。症状から電池の寿命は完全につき、容量はないことが予想され、電池交換以外は考えられない。

 このタイプの電池はこの辺のDIYセンターでは見かけたことがない。品名等はB50H-3、?V50mAhの表示しか読み取る事はできない。しかし、運良く電池が入手できても交換作業は面倒くさそうな場所にあるものだ。いまさらNECに修理依頼し高額な修理費を支払ってまで動かす必要もないだろう。

 PC-9801ESでする事と言えば、アマチュア無線のパケット通信に利用していただけだ。しかし、現在は久々に電源を入れたことからもわかるように殆ど利用していない。そろそろPC-9801ESも長寿を全うし成仏してもらうしかないだろう。それに動作確認はしていないがPC-9801はあと2台も所有している。